百田尚樹さんの本。
有料個人サイト「百田尚樹チャンネル」の会員向けに
配信しているメールマガジンの文章に加筆・修正して
まとめたもの、とのこと。
本書では全部で109篇が掲載
記事の最後に配信日が記されています。
今までに配信されたおよそ約1000本の中から、
テーマを「偽善」ということに絞り、
「社会」、「政治」、「国際」ニュースから
記事を選んだとのこと。
百田さんの発言、
ネットニュースやSNSでも取り上げられることが
多いので、本書の内容も一度は目にしたことがあるものが多いのだけど
本書を読んで一番感じたのは、
さすが一流の作家(そして放送作家でもあった)だけ
いちいち真っ当で説得力のある文章だな、ということでした。
原稿用紙10枚くらいの分量で書いているということなのですが
いまやブログでもその量の文章はなかなか少ないのでは。
短く簡潔なSNSやネット記事では、この説得力は
担保できないものなのだなあ。
というのが発見であり、
そして文章で何かを伝えるときの課題だと感じました。
書名が、刺激的なのでちょっと手を伸ばしがたいと
思う方の多いかもしれませんが
百田尚樹さんのファンの人も、アンチのひとも
一度読んでみると印象変わるのではないかと思います。