road2vのブログ - a little white rooster

Windows10 64bit化、書庫:PC(パソコン)関連作りました。

#小説

「雪煙チェイス」東野圭吾/実業之日本社文庫

東野圭吾さんの長編小説。 雪煙の読みは”せつえん” 殺人の嫌疑をかけられた大学生:脇坂竜実。 自分のアリバイを証明できる正体不明の美人スノーボーダーを捜しに、日本屈指のスキー場に。 自分が最後にスキーに行ったのはもう30年くらい前の話なのですが、 …

「小暮荘」三浦しをん/祥伝社文庫

三浦しをん さんの本 7編を収録 - シンプリー・ヘブン- 心身- 柱の実り- 黒い飲み物- 穴- ピース- 蜜の味 小田急線世田谷代田駅から、歩いて5分ほど木造2階建ての古いアパート「小暮荘」 その住人達を中心にしたエピソードの作品集。 壁も薄いし、隣や上下階…

「院長選挙」久坂部羊/幻冬舎

久坂部羊さんの長編小説。 舞台は天都大学医学部附属病院 前院長である宇津々の死去に伴う院長選挙 院長の座を争う4人の候補者(副院長たち)を 「医療崩壊」をテーマに取材するフリーライター:吉沢アスカの視点で追う。 書名をみると、奥田英朗さんの「町…

「神様の裏の顔」藤崎翔/角川書店

第34回横溝正史ミステリ大賞 受賞作。 作者が元お笑い芸人だということがネットでニュースになっていて、ぜひ読んでみたいと 思っていた本。 書名やニュースの記載から基本的な設定はわかっていたのだけれど、 それがどんな肌さわりのストーリーになるのかは…

「世界でいちばん長い写真」誉田哲也/光文社

誉田哲也さんの本。 世界でいちばん長い写真、は実在するようだ。 何者でもなく、ただ普通に毎日を生きていた、 高校生という青春時代の甘酸っぱさを思い出しました。

「きみ去りしのち」重松清/文芸春秋

”旅をしている・”で始まる章で編まれた 重松清さんの長編小説。 満1歳を迎えて1週間後に子供を亡くした主人公。 いえないこころの傷を抱えたまま、妻との関係も何かがかけたまま 休みをとっては一人で旅にでることで何かを求めている。 恐山、奥尻島、十数年…

「聖骸布血盟 上・下」フリア・ナバロ/ランダムハウス講談社

フリア・ナバロの長編小説。 トリノ大聖堂の火災、狙われたのは”聖骸布”なのか? イタリア美術品特捜部本部長マルコ・ヴァローニとそのチームが 捜査を続けるなかで、浮かび上がる組織の影。 テンプル騎士団など、日本人にはなじみがない歴史がベースに 物語…

「贖罪」湊かなえ/東京創元社

湊かなえさんの長編小説。 「告白」での本屋大賞受賞後第一作。 空気がきれいというのが取り柄という穏やかな田舎町で、かつて起きた少女の殺人事件。 犯人の顔を思い出せないと証言した同級生の4人の少女が、 被害者の母親から投げつけられた言葉。 「時効…

「往復書簡」湊かなえ/幻冬舎

書名の通り、往復書簡のかたちでつづられた物語。 下記3篇を収録。 十年後の卒業文集 二十年後の宿題 15年後の補習 「告白」の、視点を変えた登場人物たちの手記でつづられた スタイルに近いけれど、手紙のやりとりだけで異なった三つの ストーリー、隠され…

「月の恋人」道尾秀介/新潮社

道尾秀介さんの長編小説。 木村拓哉主演のドラマ原作として、同時進行でかかれた作品。 ドラマもみていたけれど、ヒロインが3人いて 焦点が移り変わったことで印象がぼやけてしまった。 小説はドラマととは少しちがうのだけれど、すっきり整理された感じがし…

「第五番」久坂部羊/幻冬舎

久坂部羊さんの長編小説。 「無痛」の続編にあたる作品。 第5番とは何を意味するのか? エイズに狂牛病、SARDSそして記憶にあたらしい豚インフルエンザ、 現実に起きた現実の上に構築されるフィクション。 登場人物たちとの再会は嬉しかったけれど、 作中救…

「絆回廊 新宿鮫X」大沢在昌/光文社

大沢在昌さんの新宿鮫シリーズ最新作。2011年出版。 この作品で10作目。 最近の作品はおおよそ5年間隔で出版されているようだ。 大沢在昌さんの長編、このシリーズ以外の作品も 多数でているのだけれど、大沢さんにとって初のベストセラーで 「無間人形」で…

「人生教習所」 垣根涼介/中央公論新社

垣根涼介さんの長編小説。 人生再生セミナー「第三回小笠原塾開校」、 最終合格者で新たに就職を希望する生徒には、 その適性を見て就職活動を支援する。 人生のやり直しを期して、安くはない費用を払ってセミナーに 応募するひと、 それぞれバックボーンの…

「青天の霹靂」劇団ひとり/幻冬舎

劇団ひとりさんの長編小説。 ベストセラーになった「陰日向に咲く」に続く作品。 主人公は売れないマジシャン:轟晴夫。 どこにでもあるようなさえない人生の中に訪れた奇跡、 それが、自分の両親と自身の出生にまつわる真実を 知ることだけに使われる。。 …

「虚無」薬丸岳/講談社

薬丸岳さんの長編小説。 北海道、白い雪で蔽われた公園、 心神喪失状態の通り魔犯に襲われて 最愛の娘を亡くした妻。 自らも重症をおったものの生き残った母親は、 精神的に追い込まれて、犯人と同じ統合失調症と診断される中で、 偶然かつての通り魔犯を見…

「チェックメイト ブラックキャットⅣ 前・後編」新井素子/集英社

新井素子さんの"ブラックキャット"シリーズ"4作目(最終章)。 1作目から、ほのめかされていた "あの人"とのブラックキャット・ゲームがついに終幕へ。 前・後編の2冊に分かれていて、それぞれに新井素子さんの "あとがき"が付されているのですが、 前編の・…

「吸涙鬼」市川拓司/講談社

市川拓司さんの長編小説。 プロローグは、 27歳で結婚式を迎えた主人公:芳川美紗、 かつて先の知れない不治の病をかかえて、二十歳まで生きられないと 諦めていた少女の17歳の初恋が、この物語の始まり。 切なさや、はかなさは、市川作品のエッセンスそのも…

「そのノブは心の扉」劇団ひとり/文藝春秋

劇団ひとりさんのエッセイ集。 格好つけないで、情けない部分を見せるのは できそうで、できないことだと思う。 特に、2006年「陰日向に咲く」がベストセラーになり、 作家としても認められた後だけに、 それにしても、 - 北海道メロディロードへの旅、 - 乗…

「さよならドビュッシー」中山七里/宝島社

第8回『このミステリーがすごい!』大賞作品。 主人公は、ピアニストを目指す女子高生。 資産家であり自分の夢を応援してくれていた祖父を 火事で亡くし、自らも大火傷をおった身体で奇跡の再起をめざす。 その中で起こる母親の死、自身を襲う事故を装った悪…

「冷静と情熱のあいだ」江國香織/角川書店

主人公の男と女、それぞれの視点で書かれた2編の小説。 辻仁成さんとのコラボレーションで話題になった作品の 江國香織さんヴァージョン。 映画のプロモーションは、エンヤの曲とあわせて、 ずいぶんテレビで露出していたし、映画自体もたぶん放送されたのを…

「寄り道ビアホール」篠田節子/朝日新聞社

朝日新聞日曜家庭欄に連載されていた 篠田節子さんのエッセイ集。 そういえばエッセイを読んだことはなかったように思う。 本人の生真面目さ、こだわりと”らしさ”が伝わるエッセイでした。

「図書館革命」有川浩/メディアワークス

有川浩さんの図書館戦争シリーズ4作目:最終巻。 図書館戦争シリーズという作品の根底が、 架空の日本を舞台にした メディア良化委員会のと図書館組織との検閲をめぐった 時には武力行使も伴う闘いをテーマにしているので、 シリーズが進行していくというこ…

「すこし変わった子あります」森博嗣/文藝春秋

なんとも不思議な小説、 8編からなる連作長編。 名前もない、2度と同じ場所が使われることはない、 紹介を受けて初めてお客になれる、ただし訪れる時は一人でなくてはならない。 紹介してくれた友人と一緒に行くことはできない、 そんな不思議なお店が提供し…

「誘拐児」翔田寛/講談社

第54回江戸川乱歩賞受賞作。 プロローグは、昭和21年8月、終戦から間もない東京、ヤミ市での 誘拐事件の身代金受け渡し現場。 本編は、その15年後、 主人公の母親の死、相次いで起きた殺人事件がやがて つながってひとつの絵を描き始める。 時代設定が昭和36…